ある小さな小さな島の物語

 
 

 この控えめなつぶやきは、声高なメッセージよりもはるかに深く、

 私たちの魂に届きます。

  (谷川俊太郎 詩人)



 これは、小さな小さな島の物語。

 でも、大きな大きな問いかけの物語でもあります。文の筆者があとがきにこう記しています。

「一人の少年が私の目を見すえつぶやくように言った。

 「島は人間のものなのですか?」

 この問いは時を経た今も私を貫いたままであり、それどころかますます私の中で大きくなってきているようです。」

 青い空、紺碧の海に浮かぶ小さな島。それを見つめるウミネコの瞳が、その問いの厳しさを訴えています。

 ほんとうに、今、私たち人間は、どんな状況にあるのでしょう。島が、地球が、訴えています。

  (姫田忠義 映像人類学者・民族映像研究所所長)



 いつのころからか、「竹島」と呼ばれるようになった、ある小さな小さな島のかなしみの声が、あなたにきこえますか。

 かつて、生きものたち、海草やウミネコがアシカたちが、のびたいだけのび、育ちたいだけ育っていた小さな小さな島が、今、どのような希望をもって、あおく美しい、見わたすばかりの大海原の中にうかんでいるか、(あなたは)知っていますか。

 (才津原哲弘 前能登川図書館長)



 わたしが考えていたようなことを、もう十年も前に考えていた方がいると知って、驚き、また嬉しく思いました。

 ご本がもっと多くの人々に、また次世代を担うことになる子供たちにも読まれることを切に希望します。

(朴裕河 韓国世宗大学副教授。『和解のために』で大佛次郎論壇賞受賞)

 

島は人間のものですか・・・


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